こんにちは。千藤です。
タイトルにもあるのですが、現在阪神ファンをやっております。
運動音痴で超絶文系でスポーツには縁もゆかりもなく
そのためスポーツ観戦も全くしてこなかった私ですが、
気がついたら阪神タイガースのファンになっていました。
いまだに「なぜこうなった???」と思う日々です。
でも、人生の楽しみが増えたので気持ちは晴れやかです。
今回はファンになるまでの軌跡をまとめてみました。
興味のありましたらサクサクっと読んでいただけますと幸いです。
きっかけは、大の阪神ファンの夫。
夫は大阪生まれ大阪育ち、生粋の阪神ファンです。
またおじいちゃんも長年のファンで、幼少期から情操教育を受けていたようです。
「いつからファンとか覚えてない。気がついたら六甲おろしが歌えてた」
「野球を娯楽と思ったことは一度も無い。野球は生活の一部だし生き甲斐」
野球に興味がなかった私からしたら「怖い」の一言です。
夫は非常に温厚で、物腰も柔らかく器もでかい出来た男です。
でも阪神が絡むとスイッチが入ったかのように別人になります。
やれ「おい!今のストライクやろ!審判どこ見てんねん!」だの
やれ「バット振らなホームランも打てへんぞ!見逃しすなやあ!」だの
やれ「どう見たってセーフやんか!いちいちリクエストすんなや!」だの
まあ恐ろしい言葉がポンポン出てくる出てくる。
普段の人畜無害の顔はどこへやら、完全に戦う顔してます。
そんな夫の様子を見て影響を受け私もファンに…ということはなく、
「たかが野球でなんでこんなにも熱くなれるの?」と思っていました。
興味が無かったし、否定はしないけど理解はイマイチできないし、
まあ夫が楽しんでいるのを横で見てるくらいが丁度いいかな〜と放置。
しかしある時、夫がおずおずしながら話しかけてきました。
「阪神ファンの先輩がな、阪神戦のチケット2枚あげるっていうねん」
「な、2人で行かへん?」
突然、傍観者となれない事態に。
2022年5月3日、初めて阪神戦を観に行く。でも…


行く前から私はかなり不安に苛まれていました。
選手の名前もわからないし、応援歌も歌えないし、まず野球のルールさえよく理解していない。
なのに譲っていただいた席は「ライスタ」。
ライト外野席。阪神ファン専用応援席。ガチ勢の席。
もう怖くて怖くて…
「あいつにわかちゃうんか」ってなったら怒られるんじゃないかって…
夫は「大丈夫大丈夫!」と楽観的。
「スマホ触ったりして観戦もせず応援もせんかったら帰れ!って言われるけどな!」
「最低限、観てたらいいから!応援歌は俺がやるから、適当にノッてたらいいから!」
怖い…怖いよお…
とはいえ、違う世界を垣間見えるんじゃないかという好奇心も確かにあり。
恐ろしさを感じながらも、行くまでに夫の解説入りで何度か試合を観て
最低限の下準備をしてから挑みました。
2022年5月3日14時、阪神×ヤクルト戦。
快晴の中、試合が始まりました。
1回表ヤクルトの攻撃、早速村上選手のホームランが飛び出します。
後ろのおじちゃん2人組が
「あ〜…やっぱ村上か…」
「まあ村上やし…打たれてもしゃーないわ…」
「うん…そやな…」
と悲壮感たっぷりに会話していたのを覚えています。
その後もなんやかんやあり0−3で阪神は敗北。試合時間は約2時間半。
この時阪神は最下位を独走していました。
開幕9連敗という悪夢を引きずっている感じがあって、
素人ながらも「だ、大丈夫かな…?」と思う試合でした。
そんな試合だったので応援の不安を感じる前に
(というか応援が盛り上がる感じも無かった)
まだまだ陽の高い内に球場を後にしました。
私は「ちょっと思ってたんと違うかったかも、試合ってこんな感じ?」と夫に尋ねました。
夫は「ちゃうねん、今日のはちゃうねん…もっとおもろいはずなんや…」とワナワナ。
「よし。もう一回観に来よか」
「えっ」
2022年5月21日、2回目の阪神戦を観に行く。これは…!



言っておくと私たちは広島に住んでいます。
甲子園まで安易に来れる距離じゃないんですよ。
しかし夫の悔しさの方が勝ってしまいました。
たったの2週間後、再上陸。
2回目ともなると私も慣れたもので、前回より余裕のある出で立ち。
到着して早々に甲子園カレー&焼きそばを決め込み腹も満たして試合開始を待ちます。
この日はレフト外野席だったので、友達同士、家族、カップルで来た感じの
ライトなファン層に囲まれていたので気持ちも安定していました。
ライスタは噂通りのコテコテおっちゃんが多かったので、それに比べると何も怖くありません。
2022年5月21日14時、阪神×巨人戦。
曇り空の中、試合が始まりました。
先発はウィルカーソン選手。実家のような安定感で巨人を抑えます。
2回裏の阪神の攻撃で、遠目でもわかるほどゴリ…体格のいい選手が打席に立ちました。
そのゴリ…糸井選手が、フェンス直撃の2塁打を打ち球場は一気に盛り上がります。
その後3塁に進み、4年ぶりスタメンの長坂選手のスクイズで見事ホームイン!
糸井選手気合いのスライディングに、座席が揺れうごかんばかりの歓声。
某感染症の影響で声出し応援はNGでしたが、もう皆さん我慢できてませんでした。
4回表、運命の出会いが。
ピッチャーの横を抜けたボールをショートが好守備で2塁をアウトに。
体格は他の選手と比べて小さいけれど、キレのいい動きに盗塁もこなす俊足。
「この選手、なんだかプレーする姿が格好良いなあ…」
そう思った中野拓夢選手。今や最推しです。
その後1点を返され9回表には満塁となり逆転のピンチに。
も〜〜胃が痛いし祈るしかないし、とにかく守り切ってくれ頼む…!!
という気持ちで心臓がバクバク。
しかし、岩崎選手がしっかりと抑えてくれ試合終了。
勝った瞬間、溢れ出る感動と凄まじい疲労感が襲ってきてフラフラになりました。
ああでも、すっごく楽しかった…!
夫もこの日はルンルンです。
「な、な、楽しかったやろ?ハラハラドキドキがたまらんやろ?」
「球場の一体感とか、ほんまにすごいよな!」
「これを観せたかったんや!」
私はそんな夫に相槌をしながら、
「もっと勉強したらもっと面白く観戦できそう」と思い
見事に片足を沼に突っ込んだ記念日となりました。
2023年、岡田監督率いる阪神を熱く見守る。
2022年シーズン終了後に矢野監督が辞任し、老将・岡田監督が就任した2023年シーズン。
あの日感動をくれた糸井選手が引退してちょっと寂しい気分になっていましたが、
元気一杯の大型ルーキー森下選手が加わり、期待は膨らむばかり。
そして彗星の如く現れ驚異の防御力を誇る村上選手。
ソフトバンクから移籍し、冷静ながらも時には涙を流す大竹選手。
4番を託され、重圧の中チームの柱としての役割を全うする大山選手。
絶対的1番にして切込隊長、勝手にヒットを打って勝手に塁に出る近本選手。
そして、セカンドへのコンバートをものともせずしっかりと自分の仕事をこなす、最推し中野選手。
いや熱い熱い。熱すぎる。
なんだこのチームは、応援せずにはおれまいて。
2022年シーズン〜阪神キャンプ〜WBCを追いかけて、野球の知識を叩き込みました。
小、中、高と野球経験者の夫が事細かに説明してくれたのが本当に助かりました。
ルール面だけでなく、なぜこれが難しいプレーなのか、なぜ簡単にできないのか、
そんな経験者だからこそわかる技術面のことも教えてもらいました。
そして、各選手の経歴も。
私本当にスポーツ観戦をしてこなかったので全然知らなかったのですが、
スポーツ選手って本当に怪我と隣り合わせなんですね…
どんなに良い成績をおさめても、怪我一つであっさりとどん底に落とされてしまう。
待っているのは長く辛いリハビリと精神的な苦痛。
そんな中次から次へと選手が入団し、実績を残せばそのポジションに定着。
自身の居場所はあっという間に奪われ、そして戦力外に…なんて流れ、いくらでもあるんですね。
逆に、その苦悩を這い上がった選手が一軍で活躍しているのを見ると
熱い気持ちになるし、心の底から応援したくなる。
順風満帆の選手なんて、本当に一人もいない。
成績を残している選手はみんな、絶対に何度も悔しい思いをして壁にぶつかって、
でもこなくそと思いながら歯を食いしばって登ってきている。
だからこそプレーに気迫が出るし、球場は地鳴りの如く湧くのだろう。
とりあえず応援タオルから買えば良いですか?




18年ぶりリーグ優勝、38年ぶり日本一を体験して。
9月14日、その時は来ました。
in広島なので当然の如く野球中継が無いため、
自宅でYouTubeの実況解説を見ながら応援していました。
9回表、1点差だがリード。そしていよいよ、という場面になり
どうしてもその瞬間は映像で見たかったので、
大阪にいるお義母さんにビデオ通話で中継の画面を写してもらいました。
守護神、岩崎選手の放った一球がレフトに上がり、
そのフライを中野選手が余裕を持ってグローブにおさめます。
日本一が決まった瞬間は、なんとも言えない高揚感が湧き出し
とにかく拍手をする手が止まりませんでした。
夫はというと声を殺して大泣き。
こんなにも大号泣する夫を初めて見たのでビビりました。
私との出会いの中ではどんな感動的な場面でも泣かなかったのにお前…!
ちなみにビデオ通話越しに察したお義母さんが
「泣いてんちゃん?めっちゃ泣いてんちゃん??笑」と煽っていました笑
リーグ優勝を果たしてからは、その待たされた期間の長さの鬱憤を晴らすかのように
関西は熱狂的な盛り上がりを見せていました。
夫は優勝グッズや新聞、雑誌を買い漁ってホクホクのご様子。
(もちろん金額制限をして節操の有る範囲内です)
あまりにもハッスルしている様子を横目に、
いうても冷静さを保っているファン2年目の私は思うわけです。
「まだセリーグ優勝しただけでしょ?最終目的は日本一じゃないの?」
「日本一してからが本当のお祝いなんじゃないの?」
しかしそこは積年の想いがある阪神ファン。夫曰く
「なかなか勝ちきれん悔しい時期を乗り越えて、18年ぶりにリーグ優勝してくれただけでもファンとしては大満足。」
「日本一なんて…や、まあしてくれたら最高やで?でも、38年前やで?日本一。」
「そんなうまいこといけへんて。ええんや、優勝だけでも十分や。」
そうか…そんな、うまいこと…
いくんよなあ。
11月5日、パリーグの覇者オリックスを接戦で下し、
阪神タイガースは38年ぶりの日本一を達成。
その瞬間、リーグ優勝の時とは一味違いました。
夫、もはや日本一を信じれない。笑
信じれないというか実感が無いというか、不思議な表情をしていました。
38年とはかくも人を狂わせてしまうのか。
それでもじわじわと喜びが駆け回り始め、それはそれは大変な興奮っぷり。
一ヶ月経った今でも熱狂が冷めず、ずっと阪神関係の動画を見続けています。
私はというと、完全に片足どころか両足が野球沼にハマりました。
じわじわといってはいたんですけどね…日本シリーズが最高すぎて一気にね…
阪神対オリックスの全7試合、あれ全部伝説として語り継がれるべきでは?と思うくらい
高レベルでプロ野球の良さがギュッと詰め込まれていませんでしたか??
夫はよく「最後まで何が起こるかわからない」と口にして応援に油断はしないのですが、
あの7試合は本当にその通りで、何が起こるのか、起きてしまうのか全く読めない試合でした。
楽しかったし面白かった。そして胃は痛かった。
2023年シーズンは阪神にとって、ファンにとって、そして私にとって
かけがえのない年になったのではと思います。

最後に
とある…なんか意識高そうな自己啓発系の人がYouTubeで
「野球なんか応援している暇があったら自分に投資しろ」
「応援なんかにうつつを抜かしている人は成長しない」
的なことを言っていたのを見たことがあって、当時はそうかもなと思っていました。
でも阪神ファンになってから、自分の中でそれはちょっと違うかなと。
ありきたりな言葉ですが、応援していると勇気をもらえるんですよね。
実力と実績ありきの世界で多くの困難を乗り越えながら力強いプレーをしている姿を見たら、
自分も適当な人生送らずに見習っていかなきゃいけないな、と思ってしまう。
そして、そんな意識を持たせてくれる選手を見ていたら身体が勝手に応援してしまう、という循環。
自分にとってとてもポジティブな行動なのに、そんなのする暇があったら…と言われるのは
私としては「ちょっ一旦黙っといてもらえる?」となるわけです。
(応援ばかりして自分を疎かにするのはNGですけどね。そこは節操を持って!)
他人を応援するのは人生において効率は悪いかもしれない。
けれど、そんな効率で済ませれる世界でもない。
もっと内情的な、気迫を浴びるような、奮い立たされるような、そんな体験をすることができる。
阪神ファンになったことで、ひとつ勉強になり気持ちが豊かになった気がします。
譲ってもらった2枚のチケットから始まったこの学び、大事にしたいと思います。
阪神タイガースおめでとう。ありがとう。




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